71年前の今日、昭和23年1月26日の事件。2年半までは日常的に人が(空襲で)殺されてた頃の事件。でも、女子供含めて16人殺して たった16万円(当時のレートでも)というのは酷すぎだな。
平澤貞通は、今なら本件は拘留パイ 別件の詐欺で再逮、本件は迷宮入り....なのかな?
やはり旧731部隊メンバーの諏訪三郎なんかな
しかも捜査を免れてミドリ十字に就職していたそうだ
ミドリ十字といえば薬害エイズ
日本医薬界の闇は深い
違うよ。
731は関係ない。
真犯人は元歯科医で、平沢とも顔なじみ。
平沢は犯人一味でカネ欲しさで仲間に加わった共犯だが、帝銀実行犯ではない。
平沢は嵌められて単独犯に仕立てられたが、2件の未遂事件と帝銀での見張り役をやっているので、
事実を告白できないままあの世に行った。
のちに真相を知った平沢の養子も自殺して、全ては闇の中。
真犯人はたしか平沢宅の近所で歯科医院を開業していた野村とかいう人物だったと思う。
昔の事件回想番組で平沢と容姿がそっくりな諏訪が飲み屋でたまたま出会い二人が意気投合して犯行を計画みたいな推理あったな
平沢は共犯というより、都合のいいアテ馬。共犯者はあと2〜3人いる。
主犯が狡猾なのは、自分に容姿が似ている平沢に2件の未遂事件をやらせ、帝銀で盗まれた現金とほぼ同額のカネを平沢に渡していること。
平沢が真実を話せば共同正犯で死刑確実。それより無罪を主張して救う会に頼り再審請求を連発すれば、一生獄中だが少なくとも刑の執行だけは免れる(実際そうなった)。
平沢の強い味方は、当時の国民の過半数が彼を実行犯とは思っていなかったこと。この世論があるために、歴代の法相は誰も執行命令書に判を押せなかった。
この事件は動機が最大の謎。奪われたのは現金約16万と約1万の小切手だけ。
金庫の中の現金は手付かず。
実行犯は平沢に渡す「分け前分」だけを奪ったともいわれ、ここから「平沢アテ馬説」が出てきた。
平沢が事件後に所持していた大金の出処を正直に話し、それが帝銀に関係ないことが明らかになれば、彼の無罪はすぐに証明されたはず。
しかし平沢は、所在不明のパトロンから貰ったとか裏のとれない説明をするばかりで、追及されてもしろどろもどろ状態でついには自殺未遂騒動を起こす始末。
これでは当局がクロの印象を抱くのは当然で、人権派弁護士で名高い正木ひろしまでも「平沢は信用できない」と嘆かせ弁護を降りる羽目になった。
あれだけの事件を起こしたにしては、奪った金額が少なすぎるのが事件の最大の謎で、それが分かれば事件の真相が明らかになる。
もともとの目的が毒薬の人体実験説であり、強盗目的ではないというのが通説になっている。しかし、この説にも弱点がある。
佐伯省というペンネームで帝銀本を上梓した稲葉氏は、犯行計画にはGHQの諜報メンバーが絡んでいると推理している。
毒薬の効果と、一人だけで大人数を一気に殺害することが本当にできるのかどうかを確かめる必要があったと。
実行犯は自分に顔が似た顔見知りの平沢に「行員を麻酔薬で眠らせ現金を強奪する計画」を持ちかけ、2件の未遂事件をやらせた。
そして帝銀本番。
平沢は真犯人から指示されて、現場近くにGHQのジープが来ているかどうかの確認と、現場の見張り役を担当。
真犯人と同じ服装で来て真犯人の逃走を助け撹乱する目的もあった。
だが、本当は事件当日の平沢のアリバイをなくすことが最大の目的。
平沢には、金屏風に描かれた虎の絵の代金として帝銀と同額のカネを渡す(金屏風は米軍将校が手にし、後日米国に持ち込まれている)。
平沢が身内に「近く大金が入る」と漏らしており、その出処を家族にも明かさなかったため、結局平沢は家族からも疑われ、見放されることになった。
帝銀事件がGHQによるものだということが発覚すれば
GHQは世界的な非難を浴びる。そんな危険を
犯してまで毒殺についての研究を行う必要が
あったのでしょうか。
もちろんGHQ本体が計画した犯罪ではないだろう。しかし、占領下の日本で米軍に関与する人物が主体でなければ、あの規模の凶行を成し遂げることはできなかったのも事実。
GHQに勤務する米軍関係者を動かすことができる人物が犯行グループにいたことはまず間違いないだろう。
そして、米軍は事件の全容を事件直後に把握しているはず。捜査当局に圧力をかけて米軍関係者への追及を阻止したことがそれを証明している。
重要参考人として取調べを受けた例の歯医者も、結局警察は彼のアリバイを崩せず放免するしかなかった。
それは、犯行グループがGHQ関係者が歯科医のアリバイ 工作に協力し、平沢をアテ馬として利用するという周到な計画に成功したからだった。
平沢は歯科医とは顔馴染みだったが、実は総体としての帝銀事件では直接顔を合わせていない。
したがって、平沢は歯科医が帝銀の本番を実行したことを知ったのは、ずっと後。
平沢には銀行や宝石店を舞台にした詐欺事件を実行する仲間がいて、平沢は帝銀の前の2件の未遂事件も、その延長と思い込んでいた。
これは想像だが、平沢は「行員に麻酔薬を飲ませ、眠らせた隙に現金を奪う」という計画に乗ったのだと思う。
末端で動く人物たちには、帝銀事件の本質が分からない(分かりようがない)ように周到に計画されていた。
それでも、捜査当局は事件発生後のかなり早い時期に、歯科医を重要参考人として取り調べたが、アリバイを崩すことができなかった。
平沢は当時、帝銀本件と歯科医を結びつけることができなかったわけだから、彼の自宅を家宅捜査しても何も出てくるはずがない。
警察が、平沢の妾だった鎌田りよの周辺を早く探っていれば、彼女を通して知り合った不良仲間の存在が発覚したかもしれないが。
詳説すると長くなるのでここでの記述では理解しがたいだろうが、平沢の役割はあくまでもアテ馬。したがって、平沢自身が帝銀事件の総体を全く認識できていなかった。
もろん、知人の歯科医師が実行犯とは知らないし、自分が実行犯に仕立てられたと気付いたのは帝銀本件の発生直後。
事件直後、考えれば考えるほど、自分自身が帝銀犯人にしか思えないという現実に怯えた平沢は一時小樽に身を潜める。
平沢を追跡して小樽にやって来た刑事から「大画伯との記念写真を」とおだてられて撮られた写真では、彼は故意に顔を歪めている。
顔を変形させた平沢の不審な行為を見て、刑事はいよいよ「平沢クロ説」に傾く。
そして平沢の偽装工作も空しく、未遂事件の行員らは、その写真を見て「平沢に間違いなし」と述べている(ところが帝銀の生き残り被害者は平沢ではないと証言)。
2件の未遂事件をやってしまった平沢が、いくら「やったのは未遂だけで帝銀は違う」と言ったところでそれを真に受ける者はいないだろう。
すなわち平沢は、事実を話せば話すほど有罪に近づくというジレンマに陥ってしまった。
これが、平沢が拘置所で自殺未遂を図った大きな要因だった。
繰り返すが、平沢は帝銀本件の実行犯とその真相について何も知らなかった。
当時と今との貨幣価値を換算するのは難しい。100倍という数値は大卒初任給から割り出したものだろうが、この係数は金額が高くなるにつれて下がるはず。
したがって、昭和48年当時の16万円が現在の1,600万円というのは幾分高すぎるように思う。今の感覚なら4〜500万円程度ではなかろうか?
だが、それでも庶民には高額であることには違いない。
画家という自由業の平沢は、画界では名の知れた存在であったが、収入は不安定で家庭はそれほど裕福ではなかった。
それなのに、妾を抱え浪費癖もあったようだから、小遣い稼ぎのために詐欺グループの仲間に入ることになる。
16万円あまりのカネが、誰からどうやって平沢の手に渡ったか。実はこれが帝銀事件の謎を解く最大の鍵。平沢は豪華な「虎の絵の金屏風」を2枚描いたといわれているので、これだけでも10万円以上の金額になるはず。
平沢が、絵のパトロンであったと主張する「平井の清水」(妻にも「清水から」と言ってたびたび生活費を渡していた)が、一体どこのどういう人物だったのか?
平沢は、家族にもその正体を明かすことなく獄中死した。
清水が誰であるかを告白することは、自分が帝銀事件の共同正犯だと自供することになってしまうからに他ならない。