来年こそは野手乱獲祭りを期待するぞ!
与田さん聞いてるの?
10/22、中日スポーツ8面より
石川 昂弥 (東邦高・三塁手兼投手)
185cm・右投右打
左へ、右へ、東邦・石川のバットが火を噴いた。満塁本塁打を含む4安打5打点の活躍で東邦が準決勝進出。2年連続となるセンバツへ、事実上の王手をかけた。
新チームから主将も務める長距離砲は「もう1試合勝たないといけない。集中して臨みたい」と浮かれることなく、準決勝の中京学院大中京戦に視線を向けた。
県大会は投手としても引っ張り、自身初の背番号1で臨んだ今大会。本職の三塁手で出場し、打撃に集中したこの日は水を得た魚のように打ちまくった。1回はスライダーを中前に軽打。3回は直球をはじき返し、左中間を破る適時二塁打。
そして、4回は1死満塁から岐阜第一の最速142キロ右腕、高倉のカーブを右中間席に運んだ。「打った瞬間に手応えはあったので、入ったと思った。どんな球が来ても、打てる状態だった」
高校通算35本塁打に伸ばしたが、実は満身創痍。夏に左太ももを痛め、かばいながらプレーするうちに痛みは右すねにまで及んだ。「歩くのも痛い」と打ち明けるものの主砲、主将で今大会は主戦まで務める大黒柱が休むわけにはいかない。
この日も痛み止めの薬を服用して出場。バットで、背中でチームを引っ張った。
視察した中日・中田スカウトディレクターは「打撃の技術はあるし、足も肩もある。文句なし。来年の目玉になる」と絶賛。センバツ出場を当確とすれば、注目度はさらに増す。
(10月21日 東海大会準々決勝 東邦 7−0 岐阜第一)
11/3、中日スポーツ8面より
立野 和明 (東海理化・投手)
180cm・右投右打
1959年創部の東海理化に、全国大会初勝利をもたらした。東海理化・立野和明が延長12回、タイブレークまでもつれた熱戦を4安打1失点で完投。
試合終了の瞬間は右腕を大きく突き上げた。中日・田島の後輩にあたる高卒2年目の来年ドラフト候補は「これは通過点。日本一を目指しているので」と平然と言ってのけた。
歴史を刻む初勝利にふさわしい激闘、そして快投だった。立ち上がりから飛ばし、1回の先頭打者への2球目に自己最速を1キロ更新する150キロをマーク。
「全国大会で150キロを出したかった。そこから、野球に集中という感じだった」。その言葉通り、ストレートとスプリット、カットボールを駆使して、6回まで1人の走者も許さない完全投球を披露した。
7回の先頭打者に初安打を許し、1点リードの9回は2死走者なし、2ストライクと追い込んでから内野安打と、中前打を中堅手が後逸(記録は三塁打)する間に同点とされた。
だが「9回では終わらないと思っていた」と崩れることなく、再びギアを上げて、12イニング138球を投げ切った。
中部大第一高時代から注目を集め、社会人では1年目から公式戦で大事な場面でのリリーフを経験。
寮の自室で炊いた3合の白米を練習に持参し、体重を10キロ近く増やしたことで、最速142キロだった直球に磨きがかかった。
中日・中田スカウトディレクターは「肩周りが柔らかく、見るたびに良くなっている。1位候補に入ってくる」と絶賛。全国大会初の先発で、20歳の若きエースが躍動した。
(11月2日 日本選手権1回戦 東海理化 4−1 室蘭シャークス)
11/11、中日スポーツ9面より
奥川 恭伸 (星稜高・投手)
182cm・右投右打
高校の部は準々決勝2試合があり、1991年以来の優勝を目指す星稜(石川)は広陵(広島)との優勝候補対決に9−0で7回コールド勝ちし4強。
来年ドラフト1位候補の星稜・奥川恭伸投手が7イニングを3安打、11奪三振、無四球と圧巻の投球を披露した。
▼中日・中田スカウトディレクター
「(奥川について)素材は抜群だったが、下半身の使い方が良くなり、制球も良くなった。ドラフト1位12人に入るのは間違いない」
(11月10日 明治神宮大会準々決勝 星稜 9−0 広陵)