超一流のトップ棋士が、まさかの2年続けてプレーオフ敗退だ。プロ将棋界唯一の団体戦「第4回
ABEMAトーナメント」予選Cリーグの模様が6月5日に放送された。チーム豊島、チーム羽生、
チーム木村の3チームは1勝1敗、得失点差±0で並ぶ大混戦になり、各チームリーダーによる本戦進出
チーム決定トーナメントが行われたが、豊島将之竜王(叡王、31)は1回戦で木村一基九段(47)に
敗戦。リーグ3位で予選敗退が決定すると「敗退という形になってしまって、チームメイトの方に申し訳
ない」と、物静かにコメントした。 【動画】惜しくも予選敗退となった豊島将之竜王 タイトル
6期で、現在も二冠。渡辺明名人(棋王、王将、37)に次ぐ序列2位の豊島竜王だが、この団体戦では
またも悔しい思いに唇を噛むことになった。第1試合ではチーム木村に2-5で敗れたものの、続く第2
試合ではチーム羽生に5-2で勝利。第3試合の内容次第で、予選通過が決まるはずだったが、結果は
まさかの3チームが横一線。当たれば予選通過というくじ引きもはずれ、木村九段との運命の一局に臨む
ことになった。 後手番から木村九段得意の相掛かりを受けて立つ格好になったが「途中でうっかり
してしまって、その後がぐちゃぐちゃになってしまいました」と振り返るように、中盤以降から差をつけ
られると、逆転を狙っての粘りも届かず惜敗。チームメイトの佐々木大地五段(26)、大橋貴洸六段(
28)のところに、勝利の報告を持ち帰ることができなかった。
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