米司法省は27日、米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーによる米メディア大手21世紀フォックスの娯楽部門の買収計画を承認した。同業の米コムキャストもフォックスの娯楽部門買収を目指すが、当局から承認を取り付けたディズニーが一段と優勢になった形だ。
ディズニーは傘下にスポーツ専門チャンネル「ESPN」を抱えている。競争を阻害しないよう、フォックスが22地域に持つスポーツ専門放送局を買収対象に含めない条件を受け入れることで司法省と合意した。
ディズニーは昨年12月、524億ドル(約5兆7800億円)の買収計画を発表。しかし、コムキャストが今月13日に650億ドルでの買収を提案し、ディズニーは20日に買収額を713億ドルに引き上げたと発表していた。
米国ではネットフリックスなどによるインターネット動画配信の利用者が拡大し、大手メディアとの競争が激化している。ディズニーは生き残りに向け、フォックスの娯楽部門を買収してコンテンツを拡充する戦略だ。(共同)
2018.6.28 08:35
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180628/mcb1806280835024-n1.htm