中国の去年1年間のEV=電気自動車など「新エネルギー車」の販売台数が初めて1000万台を超えました。政府が推し進める自動車の買い替え促進策で、国内での販売が大きく伸びたことなどが主な要因です。
中国の自動車メーカーなどでつくる「自動車工業協会」によりますと、去年1年間の輸出も含めた新車販売台数は、前の年と比べて4.5%増えて3143万6000台となり、過去最高となりました。
このうちEVなどの「新エネルギー車」の販売は、前の年と比べて35.5%増えて1286万6000台となり、初めて1000万台を超えました。
これは政府が推し進める自動車の買い替え促進策で、国内での販売が大きく伸びたことに加え、輸出も拡大したためで、去年の新車販売に占める新エネルギー車の割合は40.9%となりました。
また、去年1年間のガソリン車も含めた全体の輸出台数は585万9000台で、過去最高を更新し、2年続けて年間の自動車輸出台数で世界1位となる見通しです。
ただ、欧米での中国製EVへの関税引き上げに加え、トランプ次期大統領の就任以降、米中の貿易摩擦が激化することへの懸念も出ていて、先行きには不透明感が広がっています。
2025年1月13日 20時09分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250113/k10014692011000.html