(2018/04/05 16:54)
防衛省が「存在しない」と繰り返していた陸上自衛隊のイラク派遣の日報が実は1年以上も前に見つかっていた問題で、当時の責任者だった稲田元防衛大臣は「怒りを禁じ得ません」と述べた。
再び渦中の人となった稲田元防衛大臣。「ない」はずが、実は1年以上前の去年3月にイラク日報が見つかっていた件で、当時の責任者だが…。
自民党・稲田元防衛大臣:「非常に驚きと同時に怒りを禁じ得ません」「(Q.ご自身に報告が上がっていなかったことをどう思う?)…そういう点も含めて、事実関係を解明してほしいと思っています」
当時の大臣としての責任には触れずじまい。国会では。
立憲民主党・福山哲郎参院議員:「事実関係とは違うことを元大臣が答弁したことは認める?」
小野寺防衛大臣:「…同じ認識であります」
立憲民主党・福山哲郎参院議員:「結果として、こういうことが続いている。稲田元防衛大臣の参考人(招致)も必要」
稲田朋美防衛大臣(当時):「見つけることはできませんでした」
この答弁から2日後、当時の稲田大臣はイラク日報の再調査を指示。その際は確認できないと報告した部署で、約2週間後に今度は南スーダンPKO(国連平和維持活動)の日報について特別防衛監察が行われ、
前には調べなかったハードディスクから問題のイラク日報を発見。だが、稲田大臣など陸上自衛隊の外には報告されなかったという。思えば、当時は南スーダンPKOの日報を防衛省が隠蔽していたのでは、などと責任者たる大臣の資質を問われていた稲田氏。
この4カ月後、稲田氏は大臣の職を辞した。隠蔽体質は改善されなかったということなのか。統制される側、自衛隊制服組のトップは。
防衛省統合幕僚監部・河野統合幕僚長:「シビリアンコントロール(文民統制)に疑義が出ているというご批判があることは真摯に受け止めなければならない。大臣、及び国会に対し、背信的な行為を行ったと言われても仕方がない」
共産党・赤嶺政賢議員:「(イラク日報は)なんで残っていたのか。見つけたけれど伝えなかった。暗黙の内に防衛省のなかでイラク日報は公開しちゃいけない物というくらいの認識があったんじゃないか」
防衛省統合幕僚監部・鈴木総括官:「報告しなかったのか、これがまさに今、調査していると」
http://news.tv-asahi.co.jp/sphone/news_politics/articles/000124479.html