時計2019/3/27 21:33神戸新聞NEXT
兵庫県西宮市内で大型自動二輪車を運転中、兵庫県警に通行禁止違反で摘発された50代男性が「標識は見通しの悪いカーブの直後にあり、規制は無効」などと訴えた訴訟の判決が27日、神戸地裁であった。山口浩司裁判長は、道交法に適合していない標識設置で効力はなく「(男性は)違反行為に該当しない」と判断。県公安委員会に対し、男性が求めた「優良運転者」の運転免許証交付を命じた。
判決によると、現場は西宮市山口町船坂の県道で、土日と休日に自動二輪車と原付の通行止めとなっている区間内。男性は2016年11月に摘発され、県公安委が17年1月の免許更新で違反を理由に「一般運転者」とした処分の取り消しなどを求めた。
山口裁判長は、規制を示す二つの標識について、男性の当時の走行速度とされる時速約40キロでは「視界に入ってから北側が1秒弱、南側は2秒弱で見えなくなる」と指摘。道交法などに照らし「容易に認識できるよう設置しなければならない」とした。
区間内で西宮署は16年1〜10月、計95人を通行禁止違反で摘発。男性の摘発後、カーブ手前に規制予告標識が設置された。今後の対応について県警の北山正紀監察官室長は「判決内容を検討し、関係機関と協議した上で決めたい」とした。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201903/0012187272.shtml
兵庫県西宮市内で大型自動二輪車を運転中、兵庫県警に通行禁止違反で摘発された50代男性が「標識は見通しの悪いカーブの直後にあり、規制は無効」などと訴えた訴訟の判決が27日、神戸地裁であった。山口浩司裁判長は、道交法に適合していない標識設置で効力はなく「(男性は)違反行為に該当しない」と判断。県公安委員会に対し、男性が求めた「優良運転者」の運転免許証交付を命じた。
判決によると、現場は西宮市山口町船坂の県道で、土日と休日に自動二輪車と原付の通行止めとなっている区間内。男性は2016年11月に摘発され、県公安委が17年1月の免許更新で違反を理由に「一般運転者」とした処分の取り消しなどを求めた。
山口裁判長は、規制を示す二つの標識について、男性の当時の走行速度とされる時速約40キロでは「視界に入ってから北側が1秒弱、南側は2秒弱で見えなくなる」と指摘。道交法などに照らし「容易に認識できるよう設置しなければならない」とした。
区間内で西宮署は16年1〜10月、計95人を通行禁止違反で摘発。男性の摘発後、カーブ手前に規制予告標識が設置された。今後の対応について県警の北山正紀監察官室長は「判決内容を検討し、関係機関と協議した上で決めたい」とした。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201903/0012187272.shtml