2020.12.17 08:00産経WEST
明治から昭和40年代まで使用されていたという国産第1号の電話機=広島県福山市
広島県福山市に「日本一の電話博物館」がある。個人コレクターが収集した約千台もの電話機が展示されているのだが、このほど閉館が発表された。すると、ファンから「残してほしい」と惜しむ声が殺到。再検討される運びとなった。ただ、先行きが不透明なのは変わりがなく、館長で電話機コレクターの河崎勝英さん(78)は「何とか県内に残したい」と話している。
50年かけて収集
明治29年から昭和40年代まで使用されていた国産第1号の電話機やダイヤル式の黒電話、赤い公衆電話など懐かしい電話がズラリ。携帯電話も所狭しと並んでおり、初期のショルダーホンまで展示されている。「来館者から『残すことはできないのか』と声をかけられています」と河崎さん。
同博物館は同市のテーマパーク「みろくの里」にある。みろくの里内には、30年代の街並みを再現した「いつか来た道」があり、郵便局や小学校、駄菓子屋など古き良き時代を思わせるレトロな雰囲気が漂っているが、その一角に同博物館はある。
展示されている電話機は、すべて河崎さんが約50年かけて集めたものだ。河崎さんが電話に興味を持ったのは小学生から中学生にかけてのころ、親戚から1台の電話機をもらったことがきっかけだった。部品集めに奔走し、電話機だけでなく交換機まで自作したという。電電公社(現・NTT)への就職はかなわなかったが、そこから電話機を集め始めた。
コレクションの中には珍しいものもあり、53年まで県内の郵便局で稼働していた磁石式交換機もあった。通話したい人が電話機の磁石式発電のハンドルを回すと、交換機の表示板が作動。交換手が相手先の番号を尋ねて、交換機のプラグに手動でつなげる仕組みだ。いまも作動でき、河崎さんの指導で接続体験もできる。
20年以上親しまれ
同博物館は、みろくの里に平成10年、「いつか来た道」がオープンしたときに開館。20年以上にわたって親子連れや電話ファンらに親しまれてきた。今年11月、来年1月初旬で閉館することがホームページ上で発表されると惜しむ声が多く寄せられ、みろくの里を運営する『ツネイシLR』(同市)は対応の再検討もしている。
「電話博物館は、いつか来た道の雰囲気にマッチしており、来園客の人気も高い。展示されている電話も貴重なものが多く、改めてどうすべきか考え直すことにした」と同社関係者。
続きはソースで
https://www.sankei.com/west/news/201217/wst2012170002-n1.html
![電話ファンが存続熱望する博物館 希少な1千台の行方 [ひよこ★]->画像>1枚](https://www.sankei.com/images/news/201217/wst2012170002-p1.jpg)
明治から昭和40年代まで使用されていたという国産第1号の電話機=広島県福山市
広島県福山市に「日本一の電話博物館」がある。個人コレクターが収集した約千台もの電話機が展示されているのだが、このほど閉館が発表された。すると、ファンから「残してほしい」と惜しむ声が殺到。再検討される運びとなった。ただ、先行きが不透明なのは変わりがなく、館長で電話機コレクターの河崎勝英さん(78)は「何とか県内に残したい」と話している。
50年かけて収集
明治29年から昭和40年代まで使用されていた国産第1号の電話機やダイヤル式の黒電話、赤い公衆電話など懐かしい電話がズラリ。携帯電話も所狭しと並んでおり、初期のショルダーホンまで展示されている。「来館者から『残すことはできないのか』と声をかけられています」と河崎さん。
同博物館は同市のテーマパーク「みろくの里」にある。みろくの里内には、30年代の街並みを再現した「いつか来た道」があり、郵便局や小学校、駄菓子屋など古き良き時代を思わせるレトロな雰囲気が漂っているが、その一角に同博物館はある。
展示されている電話機は、すべて河崎さんが約50年かけて集めたものだ。河崎さんが電話に興味を持ったのは小学生から中学生にかけてのころ、親戚から1台の電話機をもらったことがきっかけだった。部品集めに奔走し、電話機だけでなく交換機まで自作したという。電電公社(現・NTT)への就職はかなわなかったが、そこから電話機を集め始めた。
コレクションの中には珍しいものもあり、53年まで県内の郵便局で稼働していた磁石式交換機もあった。通話したい人が電話機の磁石式発電のハンドルを回すと、交換機の表示板が作動。交換手が相手先の番号を尋ねて、交換機のプラグに手動でつなげる仕組みだ。いまも作動でき、河崎さんの指導で接続体験もできる。
20年以上親しまれ
同博物館は、みろくの里に平成10年、「いつか来た道」がオープンしたときに開館。20年以上にわたって親子連れや電話ファンらに親しまれてきた。今年11月、来年1月初旬で閉館することがホームページ上で発表されると惜しむ声が多く寄せられ、みろくの里を運営する『ツネイシLR』(同市)は対応の再検討もしている。
「電話博物館は、いつか来た道の雰囲気にマッチしており、来園客の人気も高い。展示されている電話も貴重なものが多く、改めてどうすべきか考え直すことにした」と同社関係者。
続きはソースで
https://www.sankei.com/west/news/201217/wst2012170002-n1.html