国対ヒアリングで質問する立憲民主・小西洋之氏
立憲民主党など野党は29日、国会内で安倍晋三元首相の国葬に関する国対ヒアリングを行った。
国葬の費用に関しては、内閣府の資料に「予備費の使用額は約2億4900万。今般の国葬は(中曽根康弘元首相の合同葬と比較し)10倍の最大で6000人程度の規模を見込んでいる」と記載。
費用に関して、立憲・小西洋之氏は「一つ一つの予算の積算があるはず。予算の積算を出していただきたい。安倍元首相の国葬だけ予算の積算を出さないことはありえない」と訴えた。質疑に対し、内閣府の担当者は「現時点で細かい内訳などをお示しすることができない状況」と答弁した。詳細が明確にされず、小西氏は「ブラックボックスになるような気がしますが」と苦言を呈した。
また、国葬には各国の要人も参列する予定。社民・福島瑞穂氏は案内状の送付などの進ちょく状況を質疑した。外務省の担当者は「国外は7月22日の閣議決定を受けて日付、場所の通知を行いました。(総数は)約280です」と説明。要人などの警備にあたるため、費用が膨らむ可能性について、警察庁の担当者は「警護の対象になる要人の数を含めて、適切な体制を整えたい。現段階において、いくらになりうると申し上げることはできない」と話すにとどめた。
国対ヒアリングは、引き続き行う予定で、出席議員らは警備費の詳細などを明らかにすることをを求めた。
https://hochi.news/articles/20220829-OHT1T51118.html