にこ「最近ちょっと多すぎじゃないの?」
にこ「それで今日何個目よ?」
花陽「151」
にこ凛「ヒャクゴジュウイチ!?」
花陽「152、153」パクパク
にこ「一口で…!」
凛「すごい!!」
花陽「154、155」パクパク
にこ「ちょ、ストップ!」
凛「かよちん止まるにゃ〜〜!」
穂乃果「確かに花陽ちゃん、最近いつ見てもおにぎり食べてるなあとは思ってたけど」
花陽「224、225」パクパク
希「日に三ケタのレベルに達してたとは…」
真姫「完全におにぎり中毒ね」
花陽「231、232」パクパク
絵里「なんとかしないといけないわね」
海未「いい加減にしなさい花陽!!」カッ
海未「体調管理はスクールアイドルにおいて基本中の基本です!!」
海未「まして貴方は体重増加の前科がありながらその有様は何ですか!!」
ことり(海未ちゃん、いきなりソレは……)
穂乃果(ちょっと厳しすぎるような……)
海未「喉元を過ぎれば熱さを忘れるということですか!?」
海未「アイドルへの思いは誰にも負けないと言った貴方の決意は……」
絵里(まあでも、言ってることは間違ってないわね)
希(これで花陽ちゃんも……)
花陽「249」パクッ
海未「!」
花陽「250、251」パクパク
にこ「なっ…」
凛「シカト!?」
花陽「256、257」パクパク
ことり「そんな、いくら白米絡みでも花陽ちゃんに限って……」
真姫「気づいてないんだわ」
花陽「264、265」パクパク
真姫「愛しのおにぎりに夢中で、海未や私たちの言葉なんて耳に入ってない」
花陽「272、273」パクパク
にこ「ちょっとやそっとでは止められそうにないわね……」
海未「こうなったらやむを得ません」
海未「強硬手段です!」フッ…
バチイイイン!
七人(え〜〜〜〜)
海未「ごめんなさい花陽、私は最低です」
海未「しかしこれで貴方も目が覚め……」
花陽「296、297」パクパク
海未「……」
真姫「手ごわいわね」
海未「…わかりました」ニギッ
絵里「海未!」
穂乃果「グーはダメだよ!」ガシッ
海未「ならばチョキです!両の眼を突かれれば花陽も……」
穂乃果「もっとダメ〜〜〜〜!」
ことり「北風より太陽……」ザッ…
穂乃果「ことりちゃん!」
ことり「花陽ちゃん、おにぎり食べるのやめよ……?」
海未(これは…!)
穂乃果(出る!!)
ことり「おねがぁい♡」ギュッ
花陽「……」ピタッ
七人「!!」
希(花陽ちゃんの手と口が)
にこ(初めて止まった!)
ことり(手ごたえあり!!)ニヤリ
花陽「ブーーーーーッ!!」
顔面米粒まみれになったことり「」
花陽「ケホッケホッ」
希「喉に詰まっただけやんね」
花陽「333……」モグモグ
真姫「床にぶちまけたのまで……」
にこ「いやしんぼね〜」
花陽「334……」ペロペロ
ことり「いやん♡くすぐったいよぉ♡」
凛(羨ましいにゃ)
希「ことりちゃんの伝家の宝刀も効果なし、と……」
絵里「言葉で止めるのは無理そうね」
穂乃果「よーしこうなったら……」
穂乃果「ヒデコ!フミコ!ミカ!」
ヒフミ「まかせて!」シュババッ
グルグルマキマキ
ガムテペタペタ
ヒフミ「できた!」
花陽「〜〜〜〜〜〜」ムガモゴ
にこ「また随分乱暴な……」
希「パッと見、誘拐現場やね」
海未「とはいえ、これ以上の手はありません」
海未「口と手足を封じてしまえばどうしようも……」
真姫「待って!」
ズズ…
穂乃果「こ…これは…!?」
ことり「おにぎりが…」
凛「かよちんの脚から……」
ズズズ…
にこ「そのまま花陽の体内に〜〜〜〜〜!?」
真姫「吸収された!!」
花陽「ほんはふひふうひ…」ズズ…
海未「か…顔からも!!」
花陽「ほんはふひふうはん…」ズズズ…
希「背中からもや!!」
花陽「ほんはふひふうほん…」ズズズズ…
穂乃果「なんて執念!」
穂乃果「花陽ちゃんは体全体で食べるんだッ!」
海未「高い場所の草を食べるために首を伸ばしたキリンのように、拘束状態でもおにぎりを食べられるように進化したのですか!」
凛「生命の神秘だにゃ〜」
希「今すぐ花陽ちゃんを解放するんや!」
希「このままやと花陽ちゃんが人間をやめちゃう!」
穂乃果「で、でも……」
絵里「策はあるのね希」
希「ウチのスピリチュアルパワーの出番やね」ス…
真姫「何をする気?」
希「催眠術やんね」
希「花陽ちゃんにおにぎりが大・大・大嫌いになる催眠をかける」
希「具体的にはおにぎりを見ると全身に鳥肌が立って発狂するようにするんよ」
海未「そこまでしなくて良いと思いますが……」
にこ「ほんとに効くんでしょうね〜」
希「つべこべ言ってる暇はないやん」
希「さあ花陽ちゃん!」ずいっ
花陽「563、564」ズズズ
希「あなたは段々おにぎりが嫌いにな〜る、嫌いにな〜る、嫌いにな〜る……」
絵里「イヤアアアアおにぎりイヤアアアアアアアア!!」
希「しまった!間違えてえりちが催眠にかかっちゃった!」
にこ「しまったじゃないわよ!」
絵里「おにぎり!!おにぎりナンデアルノオオオオオオオ!!!」
凛「ほんとに鳥肌立ってる〜」
穂乃果「鳥肌が立っても絵里ちゃんのお肌は綺麗だね〜」
絵里「おにぎりミトメナイイイィィィィイイ!!ミトメラレナイワアアアアアアア!!!」
絵里「ウラアアアアアアアア!!」ガンガン
真姫「早く催眠を解きなさいよー!」
希「ええと、どうするんだっけ…」モタモタ
絵里「おにぎりドッカイッテ!おにぎりドッカヤッテ!」グシッ
希「ちょ、首、苦し」
絵里「おにぎりドッカヤレエエエエエエエエエ!!」ギュウウウウウウ
希「」ガクンッ
穂乃果「ああっ!希ちゃんがオチた!」
真姫「誰かなんとかしなさいよー!」
絵里「おにぎり!!おにぎりッテイウナ!!おにぎりキキタクナイ!!おにぎり!!!」
絵里「ウワアアアアアアアア!!!!」
希「」
花陽「634、635」ズズズ
ことり「地獄絵図だね」
絵里「タスケテ!!おにぎりニコロサレチャウ!!!シヌ!!」
絵里「」ガクンッ
凛「死んじゃった」
穂乃果「うう…なんでこんなことに……」ポロポロ
海未「穂乃果……!」
穂乃果「私達はただ、花陽ちゃんにおにぎりを食べるのを止めて欲しかっただけなのに……」ポロポロ
穂乃果「イヤだよ……こんなの悲しすぎるよ……」ポロポロ
海未「そうですね……」
海未「もう私達……あの頃のようには…………」クッ…
ことり「戻れない…………」ピョエ…
みんな「ウワアアアアアアアン」
花陽「みんな、なんで泣いてるの……?」
みんな「!!」
凛「かよちん!」
ことり「お口…イヤ全身……止まって…………」
真姫「意識が戻った!」
穂乃果「おにぎりはもう良いの!?」
花陽「え?…えっと…おにぎりはそりゃ食べたいけど……」
花陽「みんなが悲しそうにしてる中で食べても美味しくないよ…………」シュン…
みんな「…………………」
真姫「……………ハア…」
真姫「…とんだお節介だったわね、私達」
にこ「そうね。おにぎり中毒になっても花陽は花陽じゃない」
ことり「アイドルが大好きで、メンバーが大好きな女の子……」
海未「体型も変わっていませんし、おにぎりを何個食べたって良いじゃないですか」
凛「景気も活性化するにゃー!」
穂乃果「私たちはバカだった!!」
花陽「おにぎり……食べて良いの……?」
みんな「いいよ!!」
花陽「みんな……みんなありがとう…………」ポロポロ
にこ「馬鹿、自分が泣いてどうすんのよ」
真姫「しょうがないわねー」
花陽「だ、だって……」ポロポロ
花陽「うれしくて…うれしくて……幸せすぎると……」
花陽「泣けちゃうの……」
みんな「…………」ニッコリ
花陽「ごめんね……」ポロポロ
〜翌日〜
花陽「今日もおにぎり美味しい♡」ズズズ
凛「やっぱり、おにぎりを食べてるときのかよちんの笑顔は最高だにゃー!」
真姫「こっちまで食べたくなってくるわね」
絵里「おにぎり!!!!おにぎりヤメテエエエエエエ!!!」
おしまい
アニメでホノカスと一緒にダイエットしてると偽って
バクバク食いまくってたのは流石に許されない
耳から脳みそ出たやつと凛がカエル膨らませるやつと同じ人?
本当好き これからも頑張って
なんか子安脚本っぽいSSだったなwwwwwwwww
乙です、自分も同じ人かと思ってた……
狂気的な世界観の中にほのぼのとしたキャラのやり取りが共存してる不思議な感じ好き、良かった