1名無しさん2022/05/22(日) 14:41:39.570
4630万円誤送金 役場も銀行も防げなかった理由と男が職員の前でとった行動
新型コロナウイルス対策の給付金を、対象だった463世帯に10万円ずつ振り込むところ、阿武町の職員が誤って、24才の男の口座に4630万円を振り込む手続きをしてしまった。山口県警は18日、この男、田口翔容疑者を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕した。
誤送金は、山口銀行の指摘により、4月8日に発覚した。同日、役場職員が田口容疑者に連絡し、即座に返金手続きである「組戻し」を依頼し、田口容疑者も一度は了承した。しかし、職員と公用車で田口容疑者名義の口座がある宇部市内の銀行に移動した途端、田口容疑者は態度を改め、組戻しを拒否。同日中に60万円以上が引き出され、その後も毎日のように残高は減り、約2週間でほとんどの金が口座から消えた。
2名無しさん2022/05/22(日) 14:45:18.170
「間違って振り込まれたお金ですので、田口容疑者にとっては『不当利得』に当たります。
そのため町側は、不当利得返還請求のために民事で訴訟を起こしました。
また、刑事事件になれば、銀行に対する詐欺罪や窃盗罪に問われる可能性もあります」
3名無しさん2022/05/22(日) 14:47:21.090
そもそも誤送金を防ぐ手立てはなかったのだろうか。給付金の振込手続きは、経験の浅い新人職員が行った。
「それまで担当していたベテランの女性が異動になり、業務が引き継がれました。振込先のデータを銀行に渡せば、依頼は完了。ですが、提出する必要のない振込依頼書も銀行に送ってしまった。
この依頼書に記載ミスがあったようで、誤送金が行われました。ただ、不慣れな職員だとわかっていたのに、チェック体制がずさんだったことは否めない」(町役場関係者)
データのやりとりには、銀行側の意向でフロッピーディスクが用いられていたという。
「いまどきフロッピーというのは時代遅れも甚だしい。
そもそも、フロッピーディスクを読み取る機械自体が珍しくなっている。
大方、担当の職員くらいしかデータのチェックを行っていなかったんでしょう。
それに、こんな田舎の町役場が、個人の口座に4000万円以上振り込むなんてことはそうそうあるもんじゃない。
にもかかわらず、銀行の担当者も疑問に思わなかった。役場と銀行双方に落ち度があったようにも思います」(別の町役場関係者)
https://www.news-postseven.com/archives/20220519_1755256.html/2 4名無しさん2022/05/22(日) 14:50:53.070
当初田口容疑者は返還に応じようとしていた。
午前中に自宅を訪れた職員から事情を説明され、田口容疑者名義の口座がある銀行に足を運んでの組戻しを依頼されると、田口容疑者は不可解な行動に出る。
「風呂に入るから1時間くれ」
その言葉を受けた職員は、のんびり1時間、田口容疑者に考える猶予を与えた。
さらに、組戻しを行う宇部市内にある銀行までは車で2時間の距離だ。
到着前には「銀行へ行くならはんこが必要だ」と言い出した田口容疑者が100円ショップに立ち寄り、認め印を購入した。
その間、田口容疑者の手にスマホが握られていたことは想像に難くない。
そして、田口容疑者は銀行に入る直前で唐突に立ち止まり「今日は手続きしない」と言ったのだ。
「はじめに返還の意思を確認した段階で、職員が安心しきったのかもしれません。
ですが『振込』『間違い』『返金』といったキーワードで検索するだけでも、今回の騒動以前に書かれたネット上の記事がヒットします。
そこには、罪に問えたとしても、お金を取り戻せない可能性があることが解説されている。
翻意した田口容疑者は、後日、役場の職員に“お金は動かしたため元には戻せない。
罪は償う”と説明しましたが、それとも合致する。
組戻しの手続きが完了するまで、職員は目を光らせ続けなければならなかった」(前出・社会部記者)
※女性セブン2022年6月2日号