【速報】2
新都社の荒らしキューこと田村顕先生
自主制作アニメの企画書を書き上げる
私が描きたいのは、この世界から切り離されつつある、人間の負の側面である。
この作品では、歴史文化的な観点、論理的な観点、そして普遍的な観点からアプローチして、
この世界の持っている闇の部分に、もう一度光をあてるのがねらいである。
どう物語に落とし込むか
歴史文化的な観点から、まず、当時の状況や社会問題、文化的な道徳などを精査する。
その上で、現代というフィルターに通し、現代でも通底する普遍的な問題として、当時の問題を再提起する。
論理的な観点として、マフィアという職業が移民や黒人、そして時の禁酒法にさらされたアメリカにとってどのような立場であったのかも、精査して研究し、わかりやすく物語にする。
普遍的な観点では、太古からの物語の方程式に、これらの重要な要素を人間的に共感できるよう組み込み、しっかりと完結するストーリーとしてつくりあげるのが最終目標である。
そのために、まず資料をしっかりと読み込み、当時の社会的背景を理解するとともに、暗黙の了解としてあった現代では理解できない事柄については、問題化し、視聴者に提起する。
イメージボードを活用し、もう一度、物語が紡ぐ線について具体的なイメージを想起する。(絵としてちゃんと見栄えのあるように)
絵コンテを見直し、再作成する。
映像的な味付けを、何度も推敲する。