しかし、「性交の楽しみ」と「妊娠」というものは必ずしもイコールではない。
女性がレイプ被害に遭った場合はもちろん、若すぎる未婚カップルや、結婚しているカップルであっても、妊娠を望まないケースはある。
その場合、さまざまな避妊法によって、妊娠を防ぐことになる。
避妊の方法はさまざまある――。
子宮内システム(IUS)や子宮内避妊用具(IUD)は、器具を子宮の中へ入れて使用する。
2〜5年間、効果が期待でき、確実だ。医師による装着や除去が必要。
低用量経口避妊薬/低用量ピル(OC)は、女性ホルモンを含んだ薬剤。
女性主体で避妊ができ月経の周期が規則的になったり、生理痛が軽くなったりする。正しく毎日服用する必要がある。
一方、コンドームは、男性性器にかぶせる袋。手軽に入手でき、性感染症を予防できる。
装着ずれや穴開きなどで避妊に失敗することも多い。
リズム法は、基礎体温を測定することにより、避妊の目安にする方法である。
毎朝測定する手間や、体調によって基礎体温が変動する可能性もある。
避妊手術は、男性の場合は精管、女性の場合は卵管を、糸で結ぶか切断する方法で、確実に避妊できる。
しかし、特に女性の場合、妊娠の機能回復が難しいというデメリットが大きい。
アウターピルは、膣への射精後、緊急的に用いられる方法である。
セックスの72時間以内に黄体ホルモンを含んだ薬剤を服用することで妊娠を防ぐ。
この薬は市販されておらず、婦人科医に診察の上、処方してもらう必要がある。
上記の避妊法の中で男性ができるものは、「コンドーム」と「避妊手術」だけである。
それ以外に、ピルのような薬剤によって避妊する方法はあるのか?
ピルの生みの親であるカール・ジェラッシ氏は、
「男性向けのピルを作成しようとしても、医薬開発における経済問題が開発の妨げとなるだろう」と話している。
商業的な旨味が大きくない割に、臨床実験のために長い期間が必要だとされるからだという。
近頃は、男性用の避妊注射に、ある程度の有望性が示されるようになった。
しかし依然として、効果の向上と、重度の副作用への対処に、課題が残っている。
世界保健機関(WHO)リプロダクティブヘルス研究部門のMario Festin氏らが実施した国際的な臨床試験では、避妊注射の有効性は他の避妊法と比べても良好だと示されたものの、副作用が高頻度に見られたため早期に中止されてしまった。
これは、テストステロンを別の性ホルモンであるプロゲストゲンと併用することにより、副作用を制限するとともに効果を増大させることを目標とした。
治験者は世界7カ国、18〜45歳の健康な男性320人。
被験者はいずれも精子数が正常で、18〜38歳の女性パートナーと1年以上、1対1の交際関係にあった。
被験者に8週間ごとにテストステロン/プロゲストゲン注射を投与したところ、そのうち274人では精子数が目標値の100万個/mlまで低下した。
このうち266人について研究を継続した結果、妊娠率は100人あたり1.57人で、これは他の可逆的避妊法と同程度であった。
注射に関連する可能性の高い副作用が771件発生し、特に挫瘡(にきび)、性欲増大、筋肉痛、気分障害および情緒障害がよく見られた。
20人が副作用のため脱落し1人が自殺、最終的には本試験の早期終了に至った。
ただし、75%以上の被験者が、「将来的にこの避妊法をぜひ利用したい」との考えを示した。
今後、男性用の避妊が一般的になるのか。
それともジェラッシ氏の話す通り、やはり難しいのであろうか。
以下ソース
http://healthpress.jp/2016/11/post-2649.html
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