“エイリアン”について抱くイメージは人それぞれだが、広く共有されているエイリアン像もいくつかある。映画のタイトルそのものの“エイリアン”や“E.T.”、あるいは“グレイ”などが挙げられるのだろう。
また話を“地球外生命体”にまで広げれば、タコのような軟体生物や過酷な環境でも生きられるゴキブリのような姿を思い浮かべるかもしれない。
しかしNASAから新たに公表されたニュースは、エイリアンについて我々がもっとイメージ豊かであらねばならないと要求しているようだ。なぜならエイリアンは地球上の生物とDNAレベルで異なっている可能性があるというからだ。
地球上の生物にすべからく備わっているDNAは、遺伝子情報を後世に伝え種が存続していくための重要な物質だ。このDNAはアデニン、シトシン、グアニン、チミンという4種類の塩基で構成されていて、それぞれの遺伝情報を蓄えている。
保存されている情報の内容こそ違えど、地球上のすべての生物のDNAの構造はこの“規格”で統一されているのだが、NASAの最近の発表ではDNAに別の姿があり得ることが示され、そして実際にその“規格外”のDNAの作成に成功したことが報告されている。そしてこのDNAは、地球外生命体がどのようなものであるかを理解する上で画期的なものになる可能性があるということだ。つまり、この規格外のDNAは“エイリアンDNA”かもしれないのだ。
では、その新たに作られた“この世のものではない”DNAとはどんなものなのか。それは我々のDNAの構成要素である4種類の塩基に、さらに4つの塩基を加えたものであるというから驚きだ。
この8つの塩基を持ったDNAは日本語の“八文字”にちなんで「ハチモジDNA」と名づけられた。この世のものではないハチモジDNAはその構造上、我々のDNAよりもはるかに大量の遺伝情報を蓄えて転写することができる。そしてこのハチモジDNAこそが、地球外知的生命体の理解と探査にとって重要な役割を果たすことをNASAは指摘しているのだ。
「ハチモジDNAの形、サイズ、構造の役割を注意深く分析することによって、今回の研究は地球外生命体の遺伝情報を保存する可能性のある分子のタイプについて理解を深めるものになりました」と研究チームのスティーブン・ベンナー氏は語る。ちなみにベンナー氏はNASAが後援するフロリダ州の研究機関「Foundation for Applied Molecular Evolution」の研究員だ。
今回の研究は地球上とは異なる方法で生命がどのように自己形成できるのかを最も基本的なレベルで証明するものになったといえる。そしてこれまで我々が想像したことのないタイプの地球外生命体が、今までは除外していた環境下で繁栄している可能性があることを意味するものである。
「我々のミッションのコンセプトと設計デザインにあるより幅広い知見を取り入れることで、地球外生命体のためのより包括的で、より効果的な探査が可能になるでしょう」とNASAの研究主幹であるメアリー・ボイテック博士は語る。
つまりこのハチモジDNAの登場により、地球外生命体を探している科学者たちは、実際に探す対象と存在する可能性がある場所についての認識を新たにする必要性がある。今まで考えてもみなかったようなビジュアルの地球外生命体が、これまでは生命が存在するはずがないと考えられてきた場所に潜んでいるかもしれないのだ。
「地球外生命体の探査・推測はNASAの惑星科学ミッションのますます重要な目標になっています。今回の研究は私たちの探査の範囲を広げる効果的なツールと実験方法の開発を後押しするものになります」とNASA惑星科学部門のディレクター、ロリ・グレイズ氏は語る。
ハチモジDNAの作成に成功したことで、思ってもみなかった姿のエイリアンに驚かされる日が一歩近づいたのかもしれない。
文=仲田しんじ
以下ソース
https://tocana.jp/2019/07/post_101636_entry.html
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