群馬県沼田市内の廃棄物収集運搬会社敷地内で4日、廃棄物の中から現金4251万円が発見されて1週間。
同県警沼田署には問い合わせが相次いでいるが、いまだ持ち主は判明していない。
現金を見つけたのは、同市でも有数の廃棄物処理業者。市に委託されて家庭ゴミの収集なども行い、手広く事業を展開している。
関東全域から廃棄物が集まるため、現金がどこから運ばれてきたかの特定が難しく、捜査は難航しているという。
同署は現金を拾得物として保管しているが、本来の持ち主に返還するため、現金の金種や発見時の状況を明らかにしていない。
地元関係者によると、現金が取り壊した家の家財道具の中から見つかったとの噂が流れており、「生前うんとため込んでいた家族の金かも」
「親類の金だがどんな状態で見つかったのか」などの電話が同署に絶えないという。同署は持ち主の「なりすまし」を防ぐため、慎重に捜査を進めている。
この処理場では平成21年にも、外国銀行の名前と番号が刻印された重さ約1キロの金の延べ板(当時300万円相当)が見つかっている。
結局持ち主は名乗り出ず、延べ板は同社の所有となった。今回の現金4251万円も、発見から3カ月間持ち主が名乗りでなかった場合、同社のものになる。
http://www.sankei.com/affairs/news/170411/afr1704110008-n1.html