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「報道にコメントは控えるが、誰が相手方に関係しようが、きちんと法令に基づいて対応している」。
9日の衆院財務金融委員会。財務省の佐川宣寿(のぶひさ)理財局長は、朝日新聞の9日付朝刊の
報道について確認を求める共産党議員に答えた。
籠池氏は8日夜の朝日新聞の取材に対し、2014年に小学校建設予定地で昭恵氏と撮った写真を
近畿財務局に示したと説明。
担当職員から「局長にも見せないといけないからコピーしていいか」と求められ、写真を渡したという。
異例の土地取引が「それ(写真をめぐる職員とのやりとり)から本当に具体的な話になった」とも語った。
政府はこれまで、昭恵氏付の政府職員が籠池氏側の依頼で財務省に照会をしていた事実が
明るみに出ても「夫人の関与は、名誉校長をされている等々、一切知らなかった」(3月24日、
武内良樹・元近畿財務局長)と説明。首相も「財務局長が案件そのものを知らなかったと答えており、
忖度(そんたく)の働く余地は全くなかった」(同月27日)と述べているが、食い違いが浮き彫りに
なってきている。
元理財局幹部は「首相夫人の名前が出ればすぐに本省に事案を引き上げ、ルールのぎりぎりまで
気配りするのが当たり前だ。今までの答弁に無理があった」とみる。
http://www.asahi.com/articles/ASK595TKVK59UTFK019.html?iref=comtop_8_03