
埼玉県警は5日、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で同県深谷市の無職男性(53)を誤認逮捕し、約10時間後に釈放したと明らかにした。
男性宅で白い粉末が見つかり、簡易検査で陽性反応が出たと判断し現行犯逮捕したが、その後の鑑定で成分が検出されなかった。
県警によると5日午前7時40分ごろ、深谷署員らが別事件の捜査で男性のアパートを捜索。
押し入れの中のポーチから粉末入りのポリ袋を発見した。その場で実施した簡易検査で陽性反応があったとして、午前8時4分に現行犯逮捕した。
だがその後、科学捜査研究所の鑑定で成分は検出されず、午後6時20分ごろに釈放した。
県警は、署員が試薬の色の変化を見誤ったとしている。深谷署の加藤裕副署長は「再発防止に向け適正捜査に努める」とのコメントを出した。(共同)
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