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中国人の収入は日本人より多い? 月給だけでは見えない懐事情
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/07/post-8031.php
<ファーウェイ日本法人が日本の大手企業の2倍近い新卒求人を出していると話題に
なったが、実際のところ、一般の中国人でさえもう日本人より裕福なのだろうか?>
先日、中国企業である華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)の日本法人が
初任給40万円で新卒求人を出している件が話題となった。「中国企業の待遇は日
本を超えているのか!」という驚きだ。
この驚きの前提には「中国の給与水準は日本よりもはるかに低いはず」という思
い込みがある。確かに、中国の最低賃金は深圳市など最高ランクの自治体でも
月給2100元(約3万4700円)程度で、日本とは大きな開きがある。もっとも、こ
うしたわかりやすい数字だけでは把握できないのが中国人の収入だ。
例えば深圳の工場ワーカーの場合、基本給は最低賃金と同水準だが、残業代
や各種手当てを込みにすると少なくとも4000元(約6万6000円)は超える。ホ
ワイトカラーのサラリーマンになると、月給5000〜1万元(約8万2600〜16万5
000円)は普通で、そこに各種手当てや年末ボーナスがつく。中国の年末ボー
ナスは業績がよければ月給10カ月分など高額になることもざらだ。
さらに副業をやっている人も多い。特に近年ではシェアリングエコノミーの
普及によって、以前よりもずっと楽に、空き時間をお金に変えられるようになった。