
リンのファンを中心に批判が沸き上がる中、リンの反論は次のようなものだった。
「大丈夫、君が僕の髪型を好きになる必要はないし、自分の意見を正直に伝えてくれたことに感謝している。
僕はドレッドヘアをしていて、君は漢字のタトゥーを入れていて、それを僕はリスペクトの証だと思っている。
我々マイノリティはお互いの文化を理解して、メインストリームにより影響を与えていくべきだ」
さらには「僕は子供の頃、君のポスターを壁に貼っていたよ」ともコメントしている。
子供の頃にあこがれたスター選手から理不尽な批判をぶつけられたら、どのように感じるだろうか。
しかも、NBAでは特にタブーであるはずの人種差別発言なのだから、『愚行に失望した』のはリンのほうだ。
それでもリンは批判に批判で返すのではなく手を差し伸べ、なおかつマーティンのタトゥーを『イジる』ことで、
ささやかながらウィットに富んだ仕返しをしている。
残念ながら、人種差別的な考えはいまだに存在する。
それは今回のケースが示すように、本来マイノリティであるはずのブラックアメリカンも例外ではない。
リンは様々なものを背負い、他のプレーヤーとは別の『見えない敵』とも戦いながら、NBAで奮闘している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171011-00010003-basket-spo