ローカライズ版についてのコメントも
By 今井晋 2017年11月14日19:13
http://jp.ign.com/m/tohotenkusho/19395/news/steamzunproject
11月12日、秋葉原UDXで「デジゲー博2017」が開催された。
本イベントは同人・インディーゲームのオンリーイベントで、様々な規模の開発者が自らのゲームの販売頒布、展示を行った。今回からショーフロアはUDXの2階アキバ・スクエアに加えて、4階UDXギャラリーも追加され、展示規模は過去最高となった。
今回、IGN JAPANではUDXギャラリーで展示販売していた東方Projectで有名な上海アリス幻樂団のZUN氏にインタビューを行った。
上海アリス幻樂団ではこれまでのパッケージ版の販売の他、PC-98を実機を持ち込んだ旧作のプレイアブル展示やデジゲー博向けスコアアタック版「弾幕アマノジャク ゴールドラッシュ」を展示。
多くのファンが足を運んでいたが、ここでは主にSteam版としてリリースがアナウンスされた「東方天空璋 〜 Hidden Star in Four Seasons.」と今後の展開について話を伺った。
貴重なPC-98を実機のデモ!デ、デカイ!
――まず聞きたかったのはSteam版の「東方天空璋」のリリースです。これはもともと放送でアナウンスしましたよね。
そうですね。「2軒目(から始まる)ラジオ」という番組ですね。
――Steam版が出る可能性はこれまでにもあったと思うんですが、どうしてこのタイミングになったんですか?
もともとSteamで出そうと何年も前から考えていました。以前、海外に行った時もSteamに出さないかと何回も言われました。たぶん「将来的に出ると思います」って、いつもそう答えていました。でもだいたいめんどくさくてやってなかった(笑)。
だけど昔よりSteam版が出しやすくなった。昔だったら翻訳しなきゃいけなかったり、海外に法人が必要だったりしましたが、今はパッケージ版と同じものをそのまま出せるようになってきたから、こりゃ出したほうがいいかなって。
――なるほど、そうすると開発としては同人ゲームとして頒布しているバージョンと同じものですか?
なにも変わらないです(笑)。
――SteamのDRMがあるくらいだけってことですか。
それだけですね。
――今回は英語がなく日本語だけですが、英語版は検討していないんでしょうか。
そうですね。一度、やろうとしたんですが、なかなか作業時間がとれなくて、だからもう有志の人が翻訳しているものが結構あるので、そっちでいいのかなっていう。
――確かに有志の翻訳もありますよね。
そうですね。そういうパッチとかいっぱいあると思います。公式として出すかどうかはわからないけど、公式で出すとその翻訳が正しくないと呼ばれかねない(笑)。ファンの方がいいんじゃないかな(笑)。
――いや、そこはお墨付きとして出せばいいんじゃないですか(笑)。
そういうわけにいかないんですよね。結局、僕もどこかの翻訳業者に出すわけだから、その人がわかっていないと言われかねない。そう考えるとちょっとめんどくさいなーと。
ニュアンスも結構、日本語じゃないと伝わらない部分ってあると思うんですよ。まあ日本語でいいのかな。シューティングゲームだし。
Steam版としてリリースがアナウンスされた「東方天空璋」だが、ローカライズの予定はないようだ。