話題のAIスピーカー「アレクサ」に思わぬ弱点があった まさかのセキュリティ・ホールが発覚
アマゾンのAIスピーカー「エコー(アレクサ)」の発売以来、急速に人気が高まってきたスマート・デバイスの音声操作機能。
だが、最近そこに思わぬセキュリティ・ホールが発見された。
私たち人間には聞き取れないが、機械にだけは聞き取れるサブリミナル・メッセージを音声や音楽などに忍ばせることで、
スマホやAIスピーカーを外部の第三者が自由自在に操れるというのだ。
このショッキングな研究成果を発表したのは、米カリフォルニア大学バークレイ校の科学者チーム。
彼らは録音された音声メッセージや音楽に巧妙な命令を忍ばせ、これをユーチューブなどから流すことで、
AIスピーカーのようなスマート・デバイスを秘かに操作することに成功した。
これにより本来の利用者がスマート・デバイスの電源を入れた状態で音楽を聴いたり、動画を見たりしている間に、
(自分のアカウントを通じて)悪意を持った第三者から勝手にオンライン・ショッピングをされたり、自分のお金をどこかに送金されたり、
甚だしい場合にはドアのロックを外されて部屋に侵入されたりする恐れが出てきたという。
こうした陥穽がもたらす潜在的な被害は甚大だ。
米国の調査会社Ovumの推定によれば、2021年までにはアマゾンの「アレクサ」やアップルの「シリ」、あるいはグーグルの「アシスタント」など、
音声操作機能を搭載したデバイス(端末)の総数は地球上の全人口を上回る見込みという。
本来、スマート(賢明)であるべき、これらのデバイスがこんな単純なトリックに騙されてしまうようでは、今から先が思いやられる。
http://news.livedoor.com/article/detail/14726724/