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ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)がAI(人工知能)に個性や人格を確立させ自由な対話を可能にする
システムを2018年11月から提供する。認識モデルAIシステム「OMOHIKANE(オモイカネ)」は、
言葉に内包された「欲求」をくみとり、感情や記憶を経験として蓄積する仕組み。
(中略)
AIは会話を重ねることで学習し、対話精度が向上していく。しかし、人がAIに「飽きずに」話しかけ続けるには
多くの動機が必要になる。それを解決するのがキャラクターだという。SMEがこれまで展開してきた
AI×キャラクター事業から明らかになった例から読み解くと、どうやらキーワードは「愛」と「欲望」のようだ。
井上氏は、2018年にマルイとのコラボ企画で実施した対話型AIサービス「罵倒少女:素子」の例を挙げて
この点を指摘する。利用者がサイトを通じてAIキャラクターの素子(もとこ)と会話できるという企画だったが、
ユーザーが入力した上位10位の言葉に、「愛している」「好き」などがランクインした。「人はAIに愛をささやく」生き物であり、
「30分以上会話を続けたユーザーは1万人以上、好きなキャラクターと話したいという欲求は強いモチベーションとなる」(井上氏)。
この動機がAIとキャラクタービジネスの相乗効果を生むのだという。
最新の音声合成テクノロジーは、「ロボットっぽい」話し方から、劇的な進化を遂げてなめらかになった。
こうした音声合成技術と高相性なのが、結束氏率いるemotivEの「自由対話AIテクノロジー」だ。
AIは、言語構造をより高度に分析できるようになり、人の発話の意図を汲み取れるようになった。
しかし、より自由度の高い対話には、さらに意図の根底にある「欲求」をくみとることが求められるようになった。
そこでOMOHIKANEを開発した。
OMOHIKANEは、欲求や感情、記憶、分析といった人の認識をエミュレーションできるようにした。
感情や経験を記憶として蓄積・分析・利用することで、AIに個性や人格が確立され、より人間らしい自由対話を可能にするという。
対話AIビジネスをしたい企業に対し、対話AIの企画から運用までワンストップでサービスを提供する。
AIスピーカーが提供するAPIを使う仕組みで、よりキャラクターの人格に近い対話AIをつくれるとのこと。
自由対話が可能になったAIは今後どういうビジネスにつながるのか
――「スマートスピーカーに、エージェントとしてキャラクターを立てることで、目的+αの価値生まれ、愛着も湧くはず」と松平氏。
スマホやスマートスピーカーに搭載される、忖度(そんたく)するAIが生まれる日も近いかもしれない。
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