
『パラサイト(寄生虫)』韓国映画史を書き変える
韓国映画初でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したポン・ジュノ監督の『パラサイト(寄生虫)』が累積観客1000万人を突破した。
『極限職業』『アベンジャーズ:エンドゲーム』『アラジン』に続き、今年の第4の1000万映画であり、歴代第26番目の1000万映画(韓国映画では19番目)だ。
22日の映画振興委員会の集計によると、 『パラサイト』の累積観客数は1000万249人だ。これをもってポン・ジュノ監督は1091万人を集めた『グェムル』(2006)に続いて2編の1000万映画を撮った「双千万監督」になった。
今までに1000万映画を2編演出した監督はユン・ジェギュン監督(『TSUNAMI(海雲台)』『国際市場で逢いましょう』)、チェ・ドンフン監督(『暗殺』『10人の泥棒たち』)、キム・ヨンファ監督(『神に共に-罪と罰』 『神と共に-因と縁』)だ。
『パラサイト』は貧者と金持ちの間の「階級対立」を前面化した、社会性の濃い作品だ。
家族映画中心のこれまでの1000万映画とは少し毛色を異にするという話だ。
去る5月のカンヌ映画祭では審査員満場一致で最高作品賞パルム・ドールを受けたことに続き、大衆性までを認められたケースだ。
映画評論家のチョン・チャンイル氏は「『パラサイト』は韓国映画だけの特殊性を持った中間映画(芸術性と大衆性をすべて備えた映画)として、
商業大衆映画と芸術映画の境界が無意味になったことを見せてくれた記念碑事例」だと評した。
実際に、 『パラサイト』はフランスでも韓国映画初の100万人観客を突破して題になった。ベトナムでも『新感染(釜山行き)』の記録を破って韓国映画最高の売上高を上げるなど、韓国映画の興行神話を書き変えている。
この映画の投資・配給会社のCJ ENMは『極限職業』に続いて今年は1000万映画2編を輩出することで、15年ぶりに映画配給市場シェア1位から3位に後退した昨年の悲しみを克服した。
[キム・シギュン記者]
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