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これからの精神医学と女性医師の活躍の意義
一般社会での精神医学へのニーズは多様化しており、最近のトピックスをみても、ニーズの多様化を反映したものになっています。
医学の進歩は精神医学領域でもエビデンスを蓄積させ、これらが多様なニーズに専門的に応える原動力となっています。
これからの精神医学でさらなる充実が求められる内容の中に、発達障害と、女性のメンタルヘルスの障害の2つが含まれます。
その理由に、これらの分野の研究が、統合失調症など他の障害分野の研究に比べてその歴史が短いこと、専門的に取り組む医師の数が少ないことがあります。
とりわけこれらの障害の原因、発症機序、診断評価、薬物療法については新たな知識を継続して取り入れていく必要があります。
また、家族への心理教育や教育・福祉機関も含めた多領域にわたる処遇や治療では、精神科医師の力量が問われます。
https://www.jspn.or.jp/modules/residents/index.php?content_id=11