札幌市で実習中のベトナム人技能実習生が2019年9月、脳出血で倒れて意識不明の状態となり、入院を余儀なくされている。
20年3月の在留資格の期限が切れると不法残留となって原則は母国に送還されるが、札幌出入国在留管理局によると、
回復見込みのない意識不明の実習生は「想定外」で、対応に苦慮している。
家族は日本での治療継続を希望し、支援団体も「日本人と命の差別はない」として国や自治体に対応を求めている。
トゥさんは19年3月、1年間の技能実習の在留資格で来日した。札幌市西区の建設会社で働いていた9月17日、現場で頭痛を訴えて救急車で運ばれた。
脳出血で手術を受けたが、「意識の回復は難しい」と診断された。
トゥさんが教会に通っていた関係で支援するカトリック札幌司教区・難民移住移動者委員会の西千津さん(55)は
「受け入れているのは労働力ではなく人権を持った人。いろいろなケースが起こると認識し、日本人と命の差別のない受け入れ態勢を整えていく必要がある」と訴える。【山下智恵】
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