熱海市内3カ所の海水浴場(熱海サンビーチ、長浜、網代温泉)が23日、海開きを迎えた。新型コロナウイルス感染拡大の不安が広がる中、関係者は海水浴場内外にさまざまな感染対策を講じ、緊張感を持って来場者を迎えた。
神奈川県などの海水浴場が閉鎖されている中、4連休の初日とあって混雑することも予想されたが、この日は曇り空だったこともあり、静かな幕開けとなった。
最も多くの来場者が見込まれる熱海サンビーチは入り口を2カ所に絞り、入場時間帯ごとに色分けしたリストバンドを来場者に配った。人工知能(AI)搭載カメラで入場者数を管理し、混雑度を特設サイトで発信した。
市はデータを基に混雑状態と判断した場合、新たな入場を制限することにしている。この日はピーク時の正午ごろで約650人とかなり余裕があった。
海開きに先立ち、関係者による安全祈願祭が行われた。斉藤栄市長は、観光業界が疲弊している中で「少しずつ経済を回す努力をしないと市民生活が立ちゆかなくなる。それを回避するためにも海水浴場の開設は必要」と述べた。その上で「できる限りの感染対策を講じている。来場者にも理解と協力をお願いしたい」と話した。
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