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28年前のファミコンソフト『アメリカ大統領選挙』が危険すぎる
https://sirabee.com/2016/03/08/92497/
まずこのゲームを進めるために、数ある政策から自分が主張するものを3つ選択する必要がある。
たとえば「環境問題」という項目の中には「原子力発電」、「銃砲所持の規制」、「大気汚染防止法」など。
ちなみにこのソフトが発売されたのは1988年だから、「エイズ患者の隔離」という人権侵害甚だしい政策も選択可能だ。
その一方で「教育モラル問題」という項目もあり、これには「キリスト教的モラルの復活」、
「公立学校での礼拝の義務」など、アメリカのプロテスタント教会の支持を取り付けるための政策も用意されている。
もう一度言うが、これはファミコンソフトである。8ビットの中でよくこれだけ大統領選挙を再現したものだ。
興味深いのは「対日本問題」という項目。この当時は日米貿易摩擦が取り沙汰されていた時代で、
「日本車の輸入規制」、「日本製品のダンピング制裁」、「商業捕鯨の禁止」という政策もある。
それらの対日強硬策を主張すると、支持率が跳ね上がるというから大した出来栄えだ。
そしてこの時代は、まだ冷戦時代だった。
ソビエト連邦が存在し、ニカラグア反政府組織が活動し、南アフリカのアパルトヘイトが問題視されていた。
それらにどのような態度を示すかという選択肢も、このゲームにはある。