https://maga9.jp/201028-4/
生活保護とはほかに収入がある場合最低生活費との差額を支給するという制度である。
もちろん家族・親戚からの仕送りも収入に含まれる。そのため全国の市役所職員は受給者の家族・親戚の自宅を毎月訪問し「月1万円でもいいです」と仕送りのお願いをしているのだ(1万円送ります、と言おうものなら翌月は2万円を要求される)。
そうすればその分の市の出費が減るからだ(生活保護費の半額は自治体負担となっている)。しかし家族・親戚が遠方に住んでいる場合交通費だけでも馬鹿にならない。この「扶養照会」によってどの程度の生活保護費の出費が抑えられるのか。
足立区議の小椋修平さんが9月の本会議で「昨年度、新規申請世帯は何件で、その内、扶養照会により実際に何かしらの援助がなされた例は何件か」と質問した。その回答に私はのけぞった。フラッシュダンスばりにのけぞって(古い!)、天井から水が浴びせられるような衝撃を受けた。
・2275件中、なんらかの援助ができると答えた家族・・・・・7件
7件!! ななけん!! な、な(しつこい)!! でも、これ、実に0.3%なのだ。しかも、「なんらかの援助」である。たまには米を送りますとか、一カ月に一度くらい電話かけて精神的にサポートしますとか、部屋を貸すけど生活費は無理……なども含まれる「なんらかの援助」が7件。