一方、日本の場合、アイドル的な人気タレントが
主演を張り、脇を固めるのはいつものおじさん役者。
シリアスなドラマ系になると、主演はだいたい同じ顔触れ。
いつも同じ役者ばかりで作品の区別がつかないほど。
実写の場合はやはり役者ありき。その部分が充実
している韓国はやはり強いと思う。
今の日本の劇場は、追体験の場にしかなっていない。
人気アニメや漫画、ベストセラー小説の実写化ばかり。
オリジナルといえる作品とはほぼお目にかかれない。
それは何を意味しているかといえば、観客は
「知っているものしか見たくない」。彼らは、正体の
わからないものに金と時間はかけたくないということになる。
これは映画館としては末期的な状況だと、私は思っている。
少なくとも韓国はまだそういう状況にはなっていない。
私が韓国に行った3〜4年くらい前にはまだ4〜5冊の
映画雑誌が出ていて、いかにもマス向けな化粧品の
広告もいっぱい入っていて分厚かった。これも今の
日本ではありえない、韓国の映画マーケットが元気な証拠だ。
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/19374410/