展覧会「旅立ちの美術」静嘉堂文庫美術館で -《曜変天目》など所蔵する国宝を一挙公開
展覧会「旅立ちの美術」が、東京の静嘉堂文庫美術館にて、2021年4月10日(土)から6月6日(日)まで開催される。
1992年に東京・世田谷に開館した静嘉堂文庫美術館。およそ30年にわたって収蔵する東洋古美術品を展示してきたが、
2022年、美術館展示ギャラリーを丸の内・明治生命館内に移転する。
展覧会「旅立ちの美術」は、静嘉堂文庫美術館が世田谷の展示ギャラリーで行う最後の展覧会。
旅立ち、そして「出会い」と「別れ」をテーマに、理想郷への旅、時代とともに受け継がる名品の旅路などを紹介する。
本展の会期前期では、静嘉堂文庫美術館が所蔵する国宝7点を一挙公開。世界に3点のみ現存するとされる茶碗《曜変天目》、
《禅機図断簡 智常禅師図》などを目にすることができる。一方で後期は、重要文化財《聖徳太子絵伝》を修理後初公開する。
一方、「旅立ち」をテーマとした展示では、出会いや別れにちなんだ作品を紹介。
道教の始祖・老子が西方に旅立つ場面を描いた陳賢《老子過関図》や、
河鍋暁斎が自身の庇護者であった勝田五兵衛の娘の冥福を祈って制作した《地獄極楽めぐり図》 などを目にすることができる。
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