値段やパッケージが変わらないままこっそり…“便乗値上げ”で信頼を失う
アタックスグループ 2020年11月17日
10月1日から、たばこ税増税などに伴い、たばこのメーカー・銘柄にもよるが、1箱当たり20〜50円の値上がりとなった。筆者は喫煙者ではないため影響はないが、愛煙家にとってはますます厳しい状況が続くことになる。
この種の値上げは、同日に酒税法改正により、第3のビール(原料に麦芽を使っていないもの、発泡酒に別のアルコール飲料を混ぜたもの)が値上がりとなったアルコールも同様だ。これら商品は、税法との関係もあり、値上がり・値下がりしたことは一目瞭然となる。
その一方で、「シュリンクフレーション」「ステルス値上げ」といった言葉を最近耳にした読者の方もいるかと思う。その意味するところは、消費者が知らない間にこれまでの内容量や数量をこっそり減らして、値段据え置きで販売をし、実質、値上げをしているケースのことだ。
値段やパッケージが変わらないまま、サイズだけが減っているので、一見すると何も変わっていないように見誤ってしまう。
原材料費の高騰や、人材不足・燃料費の高騰による物流コストの増加の影響により、それを値段に転嫁せざるを得ない状況は理解できる。
また何とかして値段据え置きで、客に提供し続けたいという企業努力といえばそうとも言えるだろう。
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