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吃音を理由にいじめを受けた奥村安莉沙さんは言う。「自分のような思いを、今の子どもたちにしてほしくない」
授業参観で音読をした後、一番仲が良かった友達の母親から尋ねられた。
「ありさちゃん、最近うちの子と話してる?」
当時小学3年生だった奥村安莉沙(ありさ)さんが「うん」と答えた数日後、
その友達から「お母さんに、もう一緒に遊んじゃいけないって言われた」と伝えられた。
それっきり、その子とは遊べなくなった。
「私の話し方は、周りと違うんだな」。初めて気づいた瞬間だった。
同じ音を繰り返したり、音が詰まって出てこなかったりする「吃音」。幼児期では10人〜20人に1人の割合でみられ、成人では100人に1人があるといわれる。日本では約120万人が症状を持つとされる。
のどをカミソリで傷つけた
奥村さんも、子どもの頃から重い吃音があり、教員や同級生などからの偏見や無理解に苦しんだ経験がある一人だ。
小学校高学年になると、奥村さんは語音を繰り返す「連発」と、語音が詰まって出ない「難発」の症状が出るようになった。朗読中に「どもる」と、クラスメートも先生も、どっと笑った。
そのうち、音読の順番が奥村さんに回るとクラス中が耳をふさぐようになった。
自己紹介をする時、名前の一文字目の「お」が出てこない。口をぱくぱく開けて、10分くらい過ぎてしまう。
「声が出なくなればいいと思って、カミソリでのどを傷つけたこともあります。100回くらい、死にたいと思いました」
一次面接で200社落ちた
恐怖を覚えた奥村さんは、転居したオーストラリアで、通院を始めた。
発話の練習をほぼ毎日、1年ほど続けると、最重度だった症状は日常生活でほとんど支障がないほどまでに良くなった。
奥村さんが吃音の体験談をSNSで募ったところ、1カ月ほどで約160件の声が集まった。 小中学生や高校生など若い世代からの訴えも多かった
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_60ad9497e4b09604b528c152