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エリザベス1世
16世紀後半、イギリス・テューダー朝絶対王政全盛期の女王。イギリス宗教改革を完成させ、重商主義政策をとってイギリス海洋帝国の基礎がつくられた。
イギリス(厳密にはイングランド王国)のテューダー王朝のメアリ1世の次に王位についたの女王(在位1558年〜1603年)。父はヘンリ8世、母はアン=ブーリン。アン=ブーリンは彼女を生んだ後、姦通罪で処刑されていた。しかしメアリ1世の親スペイン政策に不満を強めていたイギリス国民の心をつかみ、宗教問題の解決を進め、国民的な統合を再現して、テューダー朝絶対王政を確立した。
彼女は生涯結婚することなく、「わたしはイギリスと結婚した」と自ら言っているように政治に一生を捧げたところから「処女王」といわれて人気が高く、後の人びとからイギリスの繁栄した時代ととらえられた。彼女は結婚しなかったので王位継承者はスコットランドの王家ステュアート家から迎えることとなり、テューダー朝は終わりを告げた。 →イギリスの絶対王政
https://www.y-history.net/appendix/wh0903-055.html