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2021年9月の件数、2021年3月と並び最多に〜新型コロナ関連倒産は2218件〜
2021年10月15日16時現在、新型コロナウイルスの影響を受けた倒産〈法的整理または事業停止(銀行取引停止処分は対象外)、負債1000万円未満および個人事業者を含む〉は全国に2218件(法的整理2051件、事業停止167件)確認されている。
1億円未満の小規模倒産が1290件(構成比58.2%)を占める一方、負債100 億円以上の大型倒産は5件(同0.2%)にとどまっている。
【発生月別】「2021年3月」「2021年9月」が176件で最多。昨年11月に発生した感染第3波と年末年始の需要消失、そして、年明けの緊急事態宣言と再発出・延長の影響で今年3月以降に急増している。現時点で10月発生の倒産は30件確認されているが、今後も増加し続ける見込み。
【業種別】「飲食店」(377件)が最も多く、「建設・工事業」(226件)、「食品卸」(118件)、「ホテル・旅館」(113件)が続く。製造・卸・小売を合計した件数は、食品が246件、アパレルが192件となるほか、ホテル・旅館などを含む観光関連事業者の倒産は208件となっている。
【都道府県】「東京」(476件)、「大阪」(228件)、「神奈川」(128件)、「福岡」(109件)の順で、東京と大阪で全体の31.7%、1都3県で全体の32.2%を占めている。
新型コロナウイルス関連倒産について
「新型コロナウイルス関連倒産」とは、原則として新型コロナウイルスが倒産の要因(主因または一要因)となったことを当事者または代理人(弁護士)が認め、法的整理または事業停止(弁護士に事後処理を一任)となったケースを対象としている。個人事業主および負債1000万円未満の倒産もカウントの対象としているほか、事業停止後に法的整理に移行した場合、法的整理日を発生日としてカウントしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ebf2f327688aa90fff49df59697b5d88275cd547