だしの素にチューブ香辛料、うち飯ブームで増えた“時短調味料” 便利の裏に潜む「健康リスク」
食品添加物に詳しい科学ジャーナリストの渡辺雄二さんは、こう警鐘を鳴らす。
「調味料だけで簡単に味を調え、うま味も加えることができる秘密は、実は調味料に含まれる添加物。むやみに使うのは要注意」
パッケージの裏を見れば、添加物の羅列。ほとんどすべてに「調味料(アミノ酸等)」という表示がある。これはうま味を加えるための添加物で、その内容は「L-グルタミン酸ナトリウム」という成分であることが多い。
「この『調味料(アミノ酸等)』は、含まれていないものを探すのが難しいほど、いろいろな時短調味料に含まれています。ただL-グルタミン酸ナトリウムは一度にたくさん摂取すると、人によっては顔から肩にかけての灼熱感やしびれ、動悸などの症状が出る可能性がある。とり方に注意が必要です」(渡辺さん、以下同)
あるメーカーのうま味調味料では、このL-グルタミン酸ナトリウムが原材料の97・5%を占める。残りの2・5%はリボヌクレオタイドナトリウムという別の添加物。つまり2種類の添加物のみで作られた、文字どおりの“化学調味料”だ。
人工的に作られたうま味に舌が慣れてしまうと、「物足りない」「おいしくない」と感じるようになってしまうのも問題だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/acd7250436dff860a826c947448933d538737c12