■土砂災害、河川の増水・氾濫に厳重な警戒を
19日頃にかけて、九州南部や四国太平洋側を中心に雨量が多くなります。特に九州南部は、台風14号の接近前から既に降水量が多くなっているところがあり、気象庁は土砂災害や河川の増水・氾濫などへの厳重な警戒を呼びかけています。
また国土交通省は、台風の接近に備えてダムの水位を事前に下げて洪水に備える「事前放流」を九州南部と中国・四国地方の25のダムで行っています。事前放流が行われると、雨が降っていない地域でも河川の水位が上昇したり流量が増加したりする場合があります。現在行われているダム以外についても、台風の接近に伴って事前放流を行う可能性があるとして、国交省が注意を呼び掛けています。
気象庁・岸本主任予報官「日本全国どこでも警戒が必要な状況。雨・風が強くなる前に事前の備えを」
■進路予想は変わる可能性あり今後も最新の情報に注意を
台風14号は、周辺の高気圧や偏西風の影響で進み方が大きく変わる可能性があります。台風が九州付近に留まったり東に進むスピードが遅かったりした場合には、西日本方面で雨量が増え、影響が長引くおそれがあります。逆に進み方が早まれば、東日本・北日本への影響が早まる恐れもあります。引き続き最新の情報に十分注意が必要です。