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精神科医・香山リカさん 北海道で僻地医療を「自分をだますのはやめました」(女性自身) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6de8956a7c68da5b87bb73f8ae8c18341fcf946
北海道・むかわ町穂別。
道の南西部、苫小牧市や室蘭市と同じ胆振地方に属するむかわ町の北部にあり、人口2千300人ほどの地区だ。
この山あいの集落の一角にある、打ちっぱなしのモダンな施設が、穂別診療所。同地区で唯一の医療機関で、地域の人はなにかあるとまず、ここに診察に訪れる。
入院患者を受け入れることもでき、保有ベッド数は19床ある。
中の処置室で、高齢の女性が診療用のベッドに横たわっていた。
「痛いよね~」
白衣にマスク、メガネをかけた女性医師が、この高齢の女性患者の耳に顔を近づけて、ささやくように話しかける。「はい」とやや遅れて患者が声を絞り出した。
女性は近接するグループホームの入居者で、転倒して眉のあたりに少し裂傷を負ったため、同スタッフに連れてこられたという。
CTスキャンで頭蓋内の出血などがないことを確認した後、医師は、患部ににじんだ血をぬぐい、ハサミを用いて慣れた手つきで、皮膚接合用のステリテープを使って処置した。
胸に「中塚」と名札がある彼女は同診療所の副所長。
「中塚尚子」は本名だが、世間では「精神科医・香山リカ(62)」のほうで通っている。
(以下略