
グーグル、中国本土の翻訳サービスから撤退
10/5(水) 16:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/31699d67eb174e84834fff77494cf28b595e18f1
米グーグルが、中国本土の翻訳サービスから撤退したと米CNBCや米ウォール・
ストリート・ジャーナルが10月3日に報じた。広報担当者が同日、「利用が少ないた
め、中国本土でのグーグル翻訳を廃止した」と説明したという。
■ 西側企業の事業活動困難
すでにウェブサイト版とアプリ版のいずれもが利用できなくなっている。ウォール・
ストリート・ジャーナルによると、ウェブブラウザーで中国本土版のグーグル翻訳に
アクセスすると、香港版にリダイレクトされる。しかし、中国本土からは読み込みに
失敗するという。
現地企業との競争、より厳しい規制環境、厳格なインターネット検閲体制を背景
に、西側企業の事業活動が困難になっており、中国から撤退する動きが広がって
いると同紙は報じている。今回のグーグル翻訳の停止はその最新の動きだという。
■ 検索、メール、動画、地図、アプリストア
グーグルはかつて、中国で検索サービスを提供していたが、同国からの電子メー
ルサービスに対するサイバー攻撃や、当局に強いられていた検閲に従えないとし
て、2010年にサービスを停止した。その一方でサーバーを香港に移し、香港経由
で中国本土向け検索サービスを提供した。だが、その後中国当局が動き、アクセ
スが遮断された。
メールサービス「Gmail」や動画共有サービス「YouTube」、地図サービス「Google
Maps」なども利用できず、Android搭載スマートフォンにはグーグルのアプリストア
「Google Play Store」が入っていない。