
横田めぐみさんは生きている。
6月27日、「世界日報」一面トップの特ダネ、「全員が平壌市内に居住」の記事が伝えた最重要のポイントだ。北朝鮮工作機関「偵察総局」の元幹部、金グクソン氏が日本人拉致被害者について初めて語ったその核心である。
(略)
世界日報のスクープの意味は、なんと言っても北朝鮮工作機関の幹部だった人間が、身分を明かして、拉致被害者の無事と生存を明言したことだ。このような重要な立場にいた人物が、北朝鮮が日本に伝えたことの全てが嘘だったと、はっきり証言したのは初めてだ。そして金グクソン氏は北朝鮮の考え方を語っている。
「死亡したと言っても生きており、あるものをないというのが政治の世界だ」
家族会も救う会も、めぐみさん、有本恵子さん、増元るみ子さんら全員が生きていると信じて、全員の一括帰国を北朝鮮に要求し、政府にも求めてきた。その要求は正しいのだ。北朝鮮の言葉のひとつひとつに振り回されず、日本側が収集した情報に基づいて、全員が生きている、全員救出こそ国としての責任だと固く思い定めて、政府も国民も心をひとつにしたいと思う。
https://yoshiko-sakurai.jp/2022/07/07/9452