
練馬区の超狭隘・クネクネ路線バス廃止。乗客は多かったのに……背景に「リエッセ老朽化問題」
しかし西武バスには、「泉38」を廃止せざるを得ないもう1つの理由がある。
それは「走れるバス車両がない」ことだ。
狭隘な住宅街の走行に適している小型バス車両・日野自動車「リエッセ」はすでに製造が打ち切られており、
今や西武バス全体で見ても、この路線を担当する上石神井営業所の5台のみ。
「泉38」は現在保有しているリエッセの老朽化とともに、廃止にいたるという。
国内の小型バス車両は、ほかに「ポンチョ」「コースター」などの車種もある。
なぜ「泉38」は、これらに置き換えられずに廃止にいたるのだろうか。その背景を探っていこう。
このバス路線の車両がリエッセでなければいけなかった理由、それは「狭い住宅街での小回り」「乗客を運べる能力」の2点に尽きる。
リエッセ(1995年発売、2011年製造中止)と、実質的な後継車両であるポンチョ
(いま多く走行しているHX系は2006年発売)は、定員や座席数ではそこまで違いがない。
しかし差が出るのは、カーブを曲がる能力だ。
両車種とも全長約7m程度ではあるものの、ポンチョは前後の端にタイヤを配置しているため、
ホイールベース(車軸間の距離)は「リエッセ3550mm vs. ポンチョ4825mm」。
リエッセの方が圧倒的に小回りが利く。
練馬区大泉町近辺では、一見して「この道にバスが入るの?」というような路地に、
リエッセがスイスイと入っていく。
ルートを歩くと、確かに、ポンチョや通常のマイクロバスでは曲がれないような路地が連続しており、
これではリエッセ以外の選択肢がなさそうだ。
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1640741.html
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