ことし3月、あの「行田タワー」が誕生します。
映画「翔んで埼玉」の続編に登場した埼玉県行田市の古代蓮会館の展望タワー。正式名称を劇中と同じ「行田タワー」とすることになりました。そして、行田タワーを応援したのは、映画では敵対する間柄だった「通天閣」でした。
「行田タワー」。
埼玉県行田市の田園地帯にそびえ立つタワー。地上50メートルから巨大な田んぼアートが見られることで知られています。
2023年11月に公開された映画「翔んで埼玉」の続編で、その名前が広く知られるようになりました。実際の埼玉県行田市にあるタワーは、地元の人からは、古代蓮会館の展望タワーなどと呼ばれていました。
映画をきっかけに多くの人からこのタワーを知られるようになったとして、タワーを所有する行田市は、ことし3月から正式名称を「行田タワー」とすることに決めました。
ことし3月のお披露目を前に、行田市では、タワーの側面に看板を設置したいとふるさと納税を活用した寄付を募りました。
すると、去年12月、大阪のシンボル「通天閣」を運営する会社から100万円の寄付があったのです。
映画では、行田タワーと敵対する間柄だった大阪のシンボル、「通天閣」。実際は、映画をきっかけに、タワー仲間として交流が始まっていました。
その一つが通天閣が所有するビリケン像の貸し出しです。去年8月、「行田タワー」で展示されました。タワーを訪れた人たちは、わざわざ埼玉まで出張にきたビリケンさんの足の裏に触れて、幸せな気分を味わっていたということです。また、会場には、通天閣や大阪をPRするポスターなども公開されたということです。
行田市では、行田タワーを売り出すため、タワーがデザインされたTシャツやバッグなどを用意しました。ことし3月に予定されているタワーのお披露目にあわせて、一般販売も検討しているということです。