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吹替声優にAI危機?フランスでスタローン役声優が逝去、生前の声でAI生成吹替が物議
https://theriver.jp/stallone-ai-dub/
AI技術が急激な進化を続けている。人間の音声はすでに限りなくリアルに生成されるようになっているが、これによってフランスでは吹替声優の立場が脅かされる事態が生じている。
騒動となっているのは、シルヴェスター・スタローン主演の新作スリラー映画『Armor(原題)』。1970年代からスタローンのフランス語吹替を務めてきた俳優で声優のアラン・ドーヴァルが2024年2月に逝去したことで、スタートアップ企業のElevenLabs社がAI技術を用いてドーヴァルの声を生成し、映画のフランス語吹替版に使用するという動きが物議を醸したのだ。
ドーヴァルの娘オロール・ベルジェは、生前のドーヴァルが自身の声のクローン化の試験的活用には同意したものの、使用や公開には同意していないとする。
メジャー映画の吹替をAI技術で置換するのは前代未聞のこと。フランスにおける俳優・パフォーマー組合の代表を務めるジミー・シューマンによれば、AIと吹替の利用制限における交渉の真っ只中に起こったこの騒動は、業界で「大騒動を巻き起こした」「挑発行為」であるという。
いかそ
(おわり)