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GeForce RTX-5090 や RTX-5070 Ti のROP不足はバレたから公表? 発売前から認知していた可能性
https://gazlog.jp/entry/geforce-rt;x5000-series-rop-shady-tactics/
1. ROP不足の不具合が発覚
- NVIDIAの新世代グラフィックカード「GeForce RTX-5090」および「RTX-5070 Ti」において、ROP(Raster Operation Processors)が仕様通りに動作しない個体が存在することが確認された。
- 不具合の発生率は約0.5%と低いが、NVIDIAは該当するユーザーに対して保証交換を申請するよう呼びかけている。
2. ROP不足の具体的な数値
- RTX-5080: 正規ROPコア数112コア → 不具合時104コア
- RTX-5090: 正規ROPコア数176コア → 不具合時168コア
- RTX-5070 Ti: 正規ROPコア数96コア → 不具合時88コア
3. NVIDIAの事前認識疑惑
- ROP不足は製造工程で比較的容易に検出できる不具合であり、NVIDIAが発売前からこの問題を認識していた可能性が指摘されている。
- NVIDIAはNVAPIやドライバーソフトウェアレベルでROP不足をマスキング(隠蔽)または降格処理を施し、問題なく動作するように対策を講じていたのではないかとの疑惑が浮上。
4. ユーザーへの影響
- ROP不足があってもゲームは正常に動作するため、ユーザーが不具合に気づきにくい。
- 不具合が発覚するまで約1か月間かかり、その間は問題なく動作していた。
5. 交換対応の現状
- NVIDIAはROP不足の個体に対して保証交換を提供すると表明しているが、RTX-5000シリーズは品薄状態であり、交換品がすぐに手配できない状況。
- ユーザーは交換品が手配されるまで、本来の性能より低い状態で使用せざるを得ない。
6. 外部調査の動き
- 海外のYoutuber「GamersNexus」がROP不足のRTX-5090やRTX-5070 Tiを高額で買い取り、パフォーマンスへの影響やその他の調査を行うと発表。
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=専門用語解説
・ROP(Raster Operation Processors):
- グラフィックカードの一部で、ピクセルの描画や合成を行うプロセッサ。ゲームのレンダリング性能に直接影響を与える重要なコンポーネント。
・NVAPI:
- NVIDIAが提供するAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)。グラフィックカードの動作を制御するためのソフトウェアツール。
・GPUダイ:
- GPUの主要な部分で、半導体チップそのものを指す。製造工程で不良品が発生する可能性がある。
・マスキング:
- 不具合や欠陥をソフトウェアやハードウェアの設定で隠蔽し、ユーザーが気づかないようにする処理。
・降格処理:
- 不具合のある部分を無効化し、性能を低下させることで動作を安定させる処理。例えば、ROPコアの一部を無効化して動作させること。
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