トキソプラズマという寄生虫に感染している人は起業志向が強いとの研究を、米コロラド大などのチームが25日、英王立協会紀要に発表した。因果関係は証明できていないが、ホルモンや脳の情報伝達物質の出方を変え、感染者をリスクの高い行動に駆り立てている可能性もあるという。
チームは米国の大学生約1500人を調査。唾液検査で感染と判定された学生は、感染のない学生に比べてビジネス系の専攻を選ぶ割合が1.4倍だった。専攻の中でも会計や財務より経営や起業関連を勉強する割合が1.7倍となった。社会人約200人の調査でも、起業経験の割合は感染者が1.8倍だった。
さらに42カ国の調査データを調べると、感染率が高い国ほど起業に前向きな傾向があった。
トキソプラズマは加熱の不十分な肉やネコのふんなどを通じ、世界で推定20億人が感染。これまでの研究では、感染したネズミがネコの臭いを嫌がらなくなることや、人間の感染者に交通事故や自殺、過度の飲酒が多いとの報告がある。(共同)
■トキソプラズマの顕微鏡写真
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180725/k00/00e/040/232000c
チームは米国の大学生約1500人を調査。唾液検査で感染と判定された学生は、感染のない学生に比べてビジネス系の専攻を選ぶ割合が1.4倍だった。専攻の中でも会計や財務より経営や起業関連を勉強する割合が1.7倍となった。社会人約200人の調査でも、起業経験の割合は感染者が1.8倍だった。
さらに42カ国の調査データを調べると、感染率が高い国ほど起業に前向きな傾向があった。
トキソプラズマは加熱の不十分な肉やネコのふんなどを通じ、世界で推定20億人が感染。これまでの研究では、感染したネズミがネコの臭いを嫌がらなくなることや、人間の感染者に交通事故や自殺、過度の飲酒が多いとの報告がある。(共同)
■トキソプラズマの顕微鏡写真
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180725/k00/00e/040/232000c